エステル・ユスターシュの航海日誌

FINAL FANTASY XIV Player's Logbook

第6章 生と死の狭間で

※この物語はあたかも本編準拠のような単なる妄想です。
※ときどきネタバレとか含まれちゃうかも知れません。





 
 
 
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 結局、焔神イフリートはあの人たちの奮戦によって討伐された。そのうちの幾人かは、後に「光の戦士たち」とかその「再来」とか、もっと端的に「英雄」とかって呼ばれることになるすんごい人たち。
 敵陣最奥からの撤退は、駆けつけた不滅隊の精鋭ブラッドソーン隊って人たちが支援してくれた。その先陣を切ったのはサンクレナントカさんっていう隊士でもないよく知らない人。
 で、私はなにができたかっていうと、カーバンクルの後ろに隠れてバイオとかルインとかをちょいちょいっとしてた、だけ。
 とにもかくにも、私たちは生還した。
 
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 そう、私たちは生還できた。
 イフリートと戦った私たちと、イフリートの信徒「テンパード」になっちゃった人たち。
 あれよあれよという間に事件の当事者になっちゃったから不滅隊の将校さんが説明してくれたんだけど、あの人やサンクレナントカさんたちは貧民失踪事件を追っていて辿り着いたんだって。
 私が追ってたのはクリスタル強奪事件なわけで、そのふたつの事件の結節点が炎帝祭跡だったみたい。
 つまり、たくさんのクリスタルに、たくさんの人間。そして、アマルジャ族の祈祷、願い。それらが集って蛮神イフリートは現世に顕現した。
 あまりに非現実的ででたらめな事態だと思うけど、どうやらこれが初めてってわけじゃないらしい。五年前の第七霊災直前からちょいちょいあることとかなんだとか。
 そういえば、帝国がエオルゼアに侵攻する理由の一片に蛮族鎮定と蛮神討伐ってあったのを、今更ながらに思い出した。

 なんて理屈、あとで落ち着いたときに改めて理解したことなんだけどね。
 その日のうちはちょっとそれどころじゃなかった。
 死地から生還できた安心と喜びと、葬送があったから。

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 テンパードになっちゃうと蛮神を信奉して、っていうか、心を奪われてもう元には戻れないらしい。
 そして、テンパードはいるだけで蛮神の力を高めちゃう、って。
 そんなテンパードに対するエオルゼア都市国家の対応はひとつ。それは秘密裡かつ速やかに行われる。
 私に説明してくれた将校さんはそれを「処分」って言った。

 
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 手早く「処分」された人たちは、その夜のうちにキャンプ・ドライボーンに程近い聖アダマ・ランダマ教会に埋葬された。
 クリスタル運搬の警備で一緒だった人たち、顔だけなら何度か見かけた冒険者の人たち、祭場で初めて会った名前も知らない人たち。
 十以上の数は数えないことにして、私も埋葬を手伝った。
 
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 マルケズさんって人と一緒に墓穴を掘って、イリュド神父にお祈りしてもらった。
 親族が参列することのない、誰にも知られない、墓碑に名を刻まれない、葬送。葬儀の最中なのに、堂内には祈りの声さえまばらだった。
 ここが、生と死の境界線なんだなって思う。
 祈る側と祈られる側。
 幸い、私はいま、祈ってる。
 その夜は、空気が澄んでて、寒くて、星が綺麗だった。

 


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 みんな、ザル神のところに行けたのかな?

 エステルの物語 第1部