エステル・ユスターシュの航海日誌

FINAL FANTASY XIV Player's Logbook

第2章 私は支える波であり、私は導く風である。

※この物語はあたかも本編準拠のような単なる妄想です。
※ときどきネタバレとか含まれちゃうかも知れません。




 
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 検査やら徴税やら税関のお仕事にも慣れてきた、ある日のこと。
 ク・リヒャ先輩がお休みのときなんかは私ひとりで任務に就いたりすることもあったりで、この日もたまたま単独でゴブリン相手のお仕事してたんだけどね。
 リムサ・ロミンサ近郊のグゥーブーってでっかいわりに基本は大人しい。こっちから殴りかかったりしない限り、人を襲うような奴らじゃない。そんなことはここら辺で生活してる人なら誰もが知ってる。
 なのに、ね?
 なんか様子のおかしいグゥーブーがいる。なんていうか、目を血走らせて暴れてる。明らかに危ない。キャリッジすらもひっくり返しそうな勢いで両手ぶんぶん振り回してる。

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 別に正義感とか、高い意識とか、そういうの持ち合わせてるわけでもないし、そんな余裕もないんだけど、無視するのなんかアレかなって思って。ほら、陸上交易路の安全の確保もお仕事のうちかなって。周りにイエロージャケットの兵隊さんもいないし。
 そう思って、えいやってウイルス送り込んだら、めっちゃキレられた!
 気づいたらカーバンクルなんて真っ先に逃げ出してるし!
 ヤバイ! ヤバイヤバイヤバイ! 殺される! 死ぬ!
 
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 泣きそうになりながら(泣いてないよ!)逃げ込んだのはシーソング石窟。亡くなった船乗りたちのための慰霊碑があるちょっとした洞窟で、お化けが出るとか出ないとか。
 だけど、今はお化けとかどうでもいい!
 なんてったって、こっちがお化けになるかどうかの瀬戸際なんだし!
 でも、確か、石碑の文面は……?

 私は支える波であり、私は導く風である。
 私は夜の星であり、私は朝の空である。
 私は海で生を受け、そして、海で死に向かう。

 あれ? ちょっと、なんか、やっぱり、縁起悪い?
 もしかして、私の死かなんか暗示してる?
 ほら、だって、私の名前、星(エステル)だし!

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 生きてるってすばらしい! ありがとう、ニメーヤ様!
 結果として、私はお化けにも天の星にもならずにすんだ!
 なんでかっていうと、シーソング石窟にいたふたりの凄腕さんに助けられたから。それが強いのなんのってもう、ビックリしちゃった!
 っていうか、どうやらあのグゥーブー、このふたりへの刺客として差し向けられたものらしい。なんか海賊が使うナイフ刺さってたっていうし。

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 ともあれ、このふたりは私の命の恩人なわけで!
 ひとりはサンシーカーの女性。リムサ・ロミンサのミコッテとはちょっと人種が違う気がするから外国の人かな? なんかめっちゃ幻術強かった!
 実はこの人、あとでわかったんだけどシャーレアンの賢人ヤ・シュトラさん。お偉いさんとも昵懇とかでひとかどの人物らしい! どーりで!

 で、もうひとりは駆け出しの冒険者さん。一応、私も冒険者ギルドに登録してるから、いうなればご同業なのかな?
 でも、この人はその後がスゴイ。このときはまだまだ普通の冒険者で、戦闘のあと気を失っちゃうような気の弱い人かと思ってたくらいだし。
 でもでも、この人がまさか、光の戦士たちの再来とまで呼ばれるエオルゼアの英雄になるなんて!

 え? その人がどんな顔してるかって?
 やだなーもー! 鏡! 鏡見てってば!

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