エステル・ユスターシュの航海日誌

FINAL FANTASY XIV Player's Logbook

第22章 義勇兵

※この物語はあたかも本編準拠のような単なる妄想です。
※ときどきネタバレとか含まれちゃうかも知れません。







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 朝から舞っていた粉雪は、その突風で吹き飛んだ。
 それは、雲廊を駆け抜ける神々の息吹きじゃない。
 これは、竜の、羽ばたき。











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 私の心配なんて的外れ。
 アルフィノ君の号令一下、先日結成された先行統一組織“クリスタルブレイブ”の活躍はめざましいものだった。
 さすがは各国からも独立した組織だよね。
 ウルダハ不滅隊内部に巣くう帝国の諜報網、その首領「写本師」を捕縛したんだって。それが不滅隊の最高幹部だっていうんだから、さすが帝国というか、これだからウルダハはっていうか。
 とにかく、クリスタルブレイブは一躍その名を馳せた。

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 一方で、例のあの人も各地で大活躍してるらしい。
 つい先日リヴァイアサンを倒したと思えば、シルフ領で雷神ラムウの試練に打ち勝ったんだって。おかげでシルフ族との全面衝突は回避できたんだとか。
 さらに今度はクルザスで、例の「氷の巫女」が氷神シヴァに化けたのもやっつけたんだってさ!
 ヒトが蛮神を憑依させるとか、ちょっとなに言ってるかよくわかんないけど、モーグリ族の件もあるし、なんていうか世も末って感じ。
 結局、この異端者の一味とシヴァはイシュガルド神殿騎士団とクリスタルブレイブ、それに光の戦士たちの活躍で成敗された。
 でも、首魁の巫女さんは捕り逃がしちゃったらしい。

 私はというと、最近は暁からの蛮神討伐・討滅の依頼はさっぱり。黒渦団から船長のお役目頂戴してるの知ってて遠慮してるっぽい。
 おかげで命懸けのお仕事しなくて済んでるんだけど……。
 だから、船無き一味を率いて船のためのお金をせっせこ稼ぐ毎日!
 危険な魔物を退治して賞金稼いだり、みんなでアルバイトしたり、本業の税関業務したり、アルバイトしたり、賭場に繰り出したり、アルバイトしたり、アルバイトしたり、アルバイトしたり、あるばいと……。
 そんなある日、リンクパールから呼び声がした。
 相手はクリスタルブレイブに参加した友人、アリアヌ・ヴェルグランス。
「え? なになに? 募兵? 義勇兵? イシュガルド!?」

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 竜、ドラゴン族が一大攻勢に打って出た。
 確かに、航海士志望の仲間が北の星「竜星」の異常な輝きを観測してる。伝承に曰く、それは「竜の咆哮」っていうドラゴン族の大号令を意味するとか。
 つまり、竜詩千年戦争に終止符を打つべく、ドラゴン族は皇都イシュガルドへの本格侵攻を開始したってことになる。
 そこで、長年の鎖国政策をかなぐり捨てたイシュガルドは近年交流のある神殿騎士団を通じてエオルゼア都市軍事同盟に援軍を求めた。
 とはいえだよ!
 あのカルテノーの戦いすら無視したイシュガルドからの要請なんて、ただでさえ帝国と対峙してる三国グランドカンパニーが受け入れるわけもなく。
 そこで今や飛ぶ鳥を落とす勢いのクリスタルブレイブの派兵が決定した。
 これと神殿騎士団を主戦力として、イシュガルドの騎士や騎兵、それに足りない分を冒険者や傭兵から義勇兵を徴募することになったんだって。
 従軍と戦勝のお手当、諸経費諸々併せて、その一人頭の報酬は……私が姐さんに送り込まれた裁縫師ギルドでのお給金の約十五倍!
 乗った!
「我ら武装商船クレージーちぇちゃきゃちゅ号――」
 また噛んだ! もとい!
「CCCs号陸戦隊、参陣します!」

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 のちにいう、皇都イシュガルド防衛戦が始まった。
 私たちがイシュガルドの入り口「大審門」から雲廊に入った頃、戦局が動き出す。
 例の異端者たちがドラゴン族に呼応。氷の巫女によって都市防衛の切り札、聖ダナフェンの名を冠する魔法障壁が打ち砕かれた。
 ドラゴン族は続々と雲廊に侵入。
 私たち義勇兵も巨大な石橋「雲廊」に陣取ってこれを迎撃せんとす!

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 ってとこまではよかったんだけど、まぁ、我が軍の連携能力の酷いこと酷いこと。
 そりゃそーだよ!
 今まで鎖国してたイシュガルドの神殿騎士団、先日結成されたばかりのクリスタルブレイブ、ライバル関係にあるって話のイシュガルド四大名家の騎兵団、それに私たち義勇兵たち。誰が総大将なのかもよくわかんないまである(名目的には神殿騎士団の総長さんなんだけどさ!)。
 対する敵は巨大な竜を押し立てて、雲廊を一直線に皇都を目指す。圧倒的な力を武器にした堅実な戦術。きっとリヒャ先輩だって敵を褒めるよ、これは。
 それにしても、この敵主力のでっかいこと。ガレオン船のキールからマストのトップまであるんじゃないかってくらい。踏まれただけで死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ。戦列の壊滅理由が「踏まれた」ってちょっともう洒落になんない。
 でも、これを真正面から押しとどめてるのがあの人――光の戦士たち。数多の蛮神を屠り、帝国の最終兵器を破壊したエオルゼアの英雄たち。
 じりじりと後退はしてるけど、ヒトの身で巨竜と渡り合ってる。
 これを、無駄にしちゃいけない!

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「右舷――じゃなかった、右翼砲列もーちょい待って! 左舷と連携して!」

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「はいはい! そこの漕ぎ手! つっこめつっこめー!」

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「こらぁー! ばかぁー! 許可無く勝手にやられなーい!」

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「いやいやいやいや! レーズンは医薬品じゃないからぁー!」

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「いけいけー! やったれー! 弾代は経費で落ちるからね!」

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「大技行くよぉー! どいてどいて! 待避ぃー!」

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「そこぉ! 勝手に休むなー! サボるなー! 働け!」

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「火薬は全部一カ所に集めといて! 小出しじゃアイツに効かないし!」

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「対竜バリスタ外したら罰金だからね! よぉーい……撃てぇー!」

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 そして……。











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 友情出演:ジム、ユー先生、ぱるりん、ねぎ、なおぬこ、らうー、しぴせと

 エステルの物語 第2部